家を建てる際、そしてインテリアを決める際、どうしても無難なデザインに走ってしまいがちですが、家は大きな大きな買い物。せっかくならこだわって、自分だけのオリジナルの空間を作ってみたいものです。そこで今回は、思い切って、好きな小説の世界や、憧れの街、小さいころの夢など、家づくりによってその世界観を再現したお家をご紹介します。テーマを決めてデザインしたり、家具や小物を揃えれば、家の中で過ごす時間がより思い入れのあるものになること間違いなしです。皆さんは、どんなテーマでお家を飾りますか?
続いては、まるでおとぎ話の中に迷い込んだかのようなこちらの不思議な空間。こちらはロシアのЕлена Овсянниковаが手がけました。天井には青空が広がり、壁には蝶が舞い、水のせせらぎが聞こえる気がする… のではなく、よく見ると実際に小さな滝が取り付けられているのが分かります。数々の植物が滝の周りを彩る様は、まさに秘密の花園。家の中にこのような現像的なスペースが作れるなど、信じられませんよね。自分だけのお気に入りの空間で、好きなだけ空想の世界に浸ることが出来ます。テーマのある家づくりの代表作とも言えるお部屋に仕上がりました。
星条旗のお洒落な鏡がポイントのこちらのキッチン。株式会社スタジオ・チッタが、アメリカは西海岸をモチーフとしたお家を手がけました。サーフィンが趣味のクライアントには、九十九里浜という敷地はまさにぴったり。インテリアも憧れの西海岸のマリン風で揃えました。広々としたキッチンとリビングをつなぐカウンターには、海のきらめきを感じせるタイルがあしらわれ、雄大な太平洋が目に浮かぶようです。空き瓶を用いたペンダントライトも海辺のカフェらしく、お洒落ですよね。憧れの国の暮らしが、日本でも手に入るだなんて、夢のようですね。
テーマのある家づくりなんて子どもっぽくて、大人の寝室にはとてもじゃないけどちょっと… とお思いの方はいませんか?そんなことはありません。こちらの寝室は、航海がテーマ。巨大な舵に映し出された帆船を筆頭に、アンモナイトのベッドスタンド、床に描かれた羅針盤、船室のような丸い小さな窓の装飾に、恐竜のようなシルエットの置物まで。細かいところまで手が凝っていますよね。全体を通して、船室にいるかのような気分が味わえます。大人だからこそ、ロマンが溢れる部屋を作ってみてはいかがでしょうか。子供の時みた夢が現実になりますよ。
こちらの住宅のテーマは、言うまでもなく太平洋に沈む夕日でしょう。南房総半島に、株式会社仲亀清進建築事務所が手がけました。自然のものをテーマに家を設計出来るのは、恵まれた敷地のおかげ。贅沢なデザインですよね。雄大なパノラマを存分に楽しむために、窓のサッシも極力細いものをチョイス。ジェットバスに浸かって、お酒でも飲みながら沈みゆく夕日を眺めれば、一日の疲れなんか吹き飛んでしまうに違いありません。
元気いっぱいなビタミンカラーが眩しいこちらのキッチン。テーマカラーを決めるのも、テーマのある家づくりにおいて大切なステップです。株式会社 atelier waonの手がけたこちらのお家は、落ち着いた雰囲気の外観とは裏腹に、中へ入れば、洗面所やトイレなど、あちこちでカラフルなタイルがお出迎えします。特にキッチンカウンターの部分は、もっともタイル張りの面積が広く、圧巻。キッチンキャビネットのオレンジ色と共に、お部屋全体を明るい雰囲気で包みます。テーマカラーに沿ってキッチン用品を揃えるのは楽しいもの。このようにはっきりとしたテーマがあれば、お母さんも楽しくキッチンに立てるかもしれませんね。