小さい家にはどんなファサードを選んだらいいですか?

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狭小地に建つ家はどれも印象的なものが多いと思いませんか?それは、条件の厳しい中で、住む側の要望とそれを叶えようとする設計側の思いが見事に絡み合って表現された形だからなのでしょうか?今回はそのような小さい家のファサードに焦点をあててみました。小さな家の個性を光らせる大きな要因となるファサードにはどんなものがあるのでしょうか?

板張りのファサード

密集した住宅地に建つこちらの住宅は有限会社クリエデザインが手掛けたものです。民家が隣接しているため大きな開口は取れず、ここではトップライトによって内部空間に採光を確保しています。ファサードの杉板の羽目板張りはあえて無塗装仕上げとし、経年変化を楽しめるように考慮されています。小さい家のファサードは形が印象的なものが多いですが、写真のように形も素材もシンプルだとかえってそれが個性となって存在感をアピールします。

重さを感じさせないデザイン

控えめな存在感が美しいこちらの住宅はIDO KENJI ARCHITECTURAL STUDIOが手掛けたものです。13坪の狭小地いっぱいに建てられた家の中は吹き抜けを通してトップライトから気持ちの良い自然光が入り込みます。近隣が密集している土地なので、まわりとの共存ということも小さい家のファサードを考えるうえで重要なポイントになります。重さを感じさせないこのファサードデザインは、まるで空気のように景観に溶けんで見えますね。

写真: 笹倉洋平

ミニマルなデザイン

小さな立体物である狭小住宅を一番美しく見せるのはミニマルなデザイではないでしょうか?少ない面積のファサードには装飾をできるだけ省き、その形が一段と映えるように考えていくと自然にミニマルなデザインになってくるのかもしれません。こちらの写真の住宅は三角形の変形敷地に建てられましたが、本当に無駄のないミニマルなデザインのファサードを持っています。型枠に杉板を使ったコンクリート打ちっ放しの素材感が白い壁と美しく調和していて、小さい家なのに大きな存在感がありますね。

モダンなデザイン

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自然の中に浮かぶモダンなファサードを持つこちらの住宅、とても印象的ですね。小さな家は採光にも気を付ける必要があるのでできるだけ窓を大きくとりたいものです。しかし街中ではプライバシーの確保という点から、開口をたくさんとることは難しくなってきます。外からの視線を気にしないでいい立地条件であれば、ファサードにガラスを使って外とのつながりを作ることで、小さい規模の家でも開放的な住空間が可能になります。

建売住宅のファサード

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昨今では建売住宅もデザイン性が重視されています。しかし、住み手の顔が見えないという状況で設計するとなると、どんなデザインにすればいいのでしょうか?こちらの家は建売住宅ですが、設計を手掛けた株式会社濱田設計測量事務所によると、「空間をフレキシブルに設計して、様々なライフスタイルに対応できるようにした。」そうです。大きくとった開口など個性的なファサードを持つこの家、とても建売住宅とは思えないぐらいお洒落だと思いませんか?

コロニアルなデザイン

イギリスからは絵本から出てきたような可愛らしい小さな家を紹介します。昔“小さい家”がテーマの絵本を読んだ記憶がありますがそのイメージぴったりです。ここでは外壁をきれいな水色で塗装していますが、もちろんどんな色でも可能です。ただし、ログハウスと同様に何年かに一度、塗り直しをする必要があります。でも小さい家のファサードであれば面積も少ないので、そのようなメンテナンスも楽しんでやれそうです。

重量感のあるコンクリート

重量感のあるコンクリートファサードを持つ住宅をスイスからご紹介しましょう。コンクリートの素材感はクールでスタイリッシュなイメージがありますが、住宅の場合ある程度の大きさでないとその良いイメージを表現することは難しくなります。間違えると重たい石の塊のようなネガティブなイメージを持たれることもあるでしょう。ここでは開口をリズムよく施すことで立体に抜け感を加えました。これなら小さい家のファサードにコンクリートを使っても「塊」のようなイメージは与えません。

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