ニューヨーク・ブルックリン。しばしば映画やドラマの舞台となる、世界中にその名を知られた街です。今回紹介するのはそんなブルックリンの一角コブル・ヒルに立つ住宅。シンプル&エレガントなインテリア、都市部にありながらゆったりと流れる家時間… 魅力的なこちらのタウンハウス、手掛けたのは建築家Sarah Jfferys Designです。さっそく見ていきましょう!
まずは庭側外観から見ていきましょう。グレーと木材を基調とした外壁はすっきり洗練されたモダンな印象と家庭的な温かみを感じさせます。大きく開かれた一階、そしてバルコニーから外階段で庭と接続された二階と、都市部の中心に位置する敷地ながら室内と緑のある庭がうまく接続され、開放的かつ居心地の良い時間を過ごすことができます。階ごとにボリュームを少しずつずらして配置することで上部をバルコニーとして活用しています。
壁を接して立ち並ぶ建物、一軒ずつ多少の違いはあれど調和の取れた街並、階段を上った先のエントランス… これぞニューヨークの住宅街といった景観です。道路側外観は通りの景観に馴染む中間色の色調で統一し、木製のシンプルな玄関ドアがゲストを迎えます。玄関ドアはスリムなタイプを選び、その分ガラスの開口部を取ることで玄関内へ自然光を取り込み、明るく健康的なエントランスを演出します。
住宅オーナーは東洋のミニマリズムに影響を受けているそうで、インテリアは木材や石材など天然素材をたっぷり使用したミニマルスタイルとなりました。ナチュラルカラーのフローリングに大容量の木製壁面収納、大理石のアイランドキッチン兼カウンターなど、シンプルでも質の良さが伺える調和とエレガンスに満ちたインテリアです。
階段は分厚い木の板をそのまま並べたかのようなミニマルxインダストリアルなスタイル。無骨な金属の支柱と繊細な横格子というコントラストのあるコンビがモダンな印象を作成。開口部からの自然光が差し込む明るいスペースです。
最後はエントランスを入ってすぐにあるリビング&ダイニングです。通りに向かって開かれた開口部の前部、出窓のようなスペースはデイベッドとし、腰掛けたり寝転がったりしながら通りを行き交う人を眺めることができます。忙しなく通りを歩いてく人から見れば、なんてうらやましいと思うことでしょう。街路樹の葉が色付く様を見たり温かな日光を浴びたりと、ゆったりとした時間を過ごすことができるリビング&ダイニングです。