間取りを考える際に押さえておきたいポイント

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
DONUT, 株式会社リオタデザイン 株式会社リオタデザイン غرفة المعيشة
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間取りは家での生活の快適性や利便性に直結する家づくりの中でも非常に重要な部分です。どのような暮らしをしていくかといった家づくりのコンセプトによってプランニングは大きく異なることもありますが、今回はその中でも住まいの快適性や利便性を高めるために共通するような間取りを考える際に押さえておきたいポイントを紹介していきたいと思います。それはもちろん住み手のライフスタイルや家族構成などによって決まる部分もありますが、隣家などの周辺環境にも左右されるため、敷地を選ぶ際にもこうしたポイントを念頭に置いておくといいでしょう。

間取りに採光性を反映させる

間取りを考える上で、敷地の中でどの部分に最も自然光があたり、どの部分が最も日当たりが悪いかを知っておくことは非常に重要なことです。快適な住環境にはやはり採光性に優れた明るい空間は欠かせません。しっかりと敷地の中の採光性を把握して、家の中で最も自然光が差し込んで欲しい部屋、また光が必要でない部屋をそうした場所に配置していきましょう。多くの方はリビングを最も明るい部屋にしたいと思うでしょうが、中にはキッチンあるいは浴室を出来るだけ明るくしたいという方もいらっしゃるでしょう。一日の中でのライフサイクルや西日あるいは季節での光の差し方の違いも合わせてプランニングに反映していきましょう。

写真:安川千秋

風が通り抜けやすい間取り

採光性に加えて、通気性も住まいの快適性に大きく左右する要素です。間取りを考える際は、家の中における風の通り道も考えていきましょう。具体的には、風の入ってくる窓と出ていく窓を対面するように配置すること、またこちらの株式会社リオタデザインが手掛けた住まいのように窓の高さも低い位置にある窓と高い位置にある窓を組み合わせることも有効となります。家全体として通気性の優れた住まいにするためには、間取りを平面だけで考えるのではなく、断面でも考えていくことが大切になります。

写真:新澤一平

一日のライフサイクルそして将来を考えた生活動線

生活動線は間取りを決めていく上で最も重要な要素の1つです。家の中に無駄な移動や無駄なスペースをつくらないためにも、家族の一日のライフサイクルを念頭に置きながら間取りを考えていくことがポイントとなります。もし余裕があれば、将来の家族構成やライフスタイルの変化も見越して、それらをプランニングに反映させることも考えてみて下さい。一度で完璧な間取りをつくることは難しいですので、建築家と何度も話し合い、図面上で実際の生活をイメージし、問題点を解消しながら理想の間取りに徐々に近付けていきましょう。

写真:スタイル工房_stylekoubou

収納力と使いやすさを考えた収納計画

収納スペースは家全体の使いやすさや住みやすさにも関わる重要な部分です。収納する物の量に合わせた収納力を確保することはもちろんですが、それに加えて収納スペースに物を納めることや取り出しがしやすい使いやすさも考えた収納計画を行っていきましょう。階段下などのデッドスペースに収納を設けたり、キッチン横のパントリーやウォークインクローゼット、あるいはロフトやエントリークローゼットなど、それぞれの収納の仕方や使い方に合ったものにしていきましょう。

家具などを含めた間取りの検討

間取りを考える際には、家具や家電などを含めて検討していくことも必ず行っていきましょう。すでに持っている家具や購入予定の家具の寸法をプランニングの検討の際に反映させることで、図面上での実際の生活をイメージしやすくなりますし、正確な家具の寸法があることで無駄なスペースを生まないことにもつながります。デッドスペースを生まないためには、家具を造り付けにすることも1つの方法です。造り付け家具については、「造作の魅力を素敵な実例とともにご紹介!」も是非参考にしてみて下さい。

外構計画

最後に紹介するのが外構計画です。家の中の間取りによって、庭やアプローチも決まってくると思いますが、忘れてはならないのが駐車スペースです。現在すでに車を所有している方は外構計画も検討しやすいですが、難しいのは将来的に車を購入する可能性のある方でしょう。何台分の駐車スペースが必要になりそうかも含めてよく検討していきましょう。

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