1LDKは、広いダイニングキッチンがあり、リビングともつながっているため、友人を招いたり、目が離せない家族がいたりするお宅ではとても便利な間取りです。複数の用途の空間がひとつになっているため、インテリアづくりには気を配りたいもの。今回は、1LDKのインテリアカスタマイズについて考えていきます。いろんなお宅の実例を見ながら、アイデアやスタイルについて学んでいきましょう。
1LDKは、近年新築される集合住宅では特によく見かける間取り。開放的で気持ちがいいですが、フラットにつながってあちこちが見渡せるため、インテリアのスタイルに統一感を持って作っていくことが、見た目にも素敵な空間づくりのためには必須。こちらのお宅は、広島の建築家・Switch & Co.の手がけたもの。おしゃれカフェをイメージして、こなれた色合いの木を多用して作られています。空間の隅々まで調和するようにインテリアの方向性をしっかり考えていきましょう。
クールでモダンな印象のインテリアを目指すのであれば、モノトーンで空間をカスタマイズしていくのがおすすめです。こちらのLDK空間では、一部を吹き抜けとすることで、横だけでなく、縦にも広さが感じられるデザインとなっています。モノトーンでコーディネートされていますが、白と黒、といった強い色味ではなく、グレイやダークブラウンといった柔らかさが感じられるトーンで統一されているため、長く楽しめるでしょう。
都会に暮らしていると、自然を身近に感じられる機会は少なくなるもの。大きな木がそばに生えているような立地であれば、その風景を上手に住空間に取り込んで作っていきたいもの。こちらのお宅のLDK空間は、大胆なアウトドアリビングというスタイル。外と中との境界を曖昧にした空間は、ウッディテイストがそこここに感じられて心地よさそうですね。家の中で暮らしていながらも、自然と一体になったかのような心地が味わえるデザインです。
Photo: A.Fukuzawa
かなり広さのあるLDKでは、それぞれの用途によって変化を付けてデザインしてみるのも素敵です。こちらのお宅では、リビングの床をヘリンボーン柄のパルケットとし、ダイニングキッチンをタイル張りにすることで、一つの空間ながらも一見してその用途が見分けられるようになっています。食べ物や油などが落ちても掃除しやすい素材であると、長く清潔に保てるのも大きな利点。素材感や色合いは全体的に統一されているため、ちぐはぐにはなりません。
こちらは、千葉県に建つ1LDKのコンパクトサイズの戸建て住宅です。小さな造りながら、空間の隅々までモダンに、統一されたデザインで作られているため、整った印象となっています。こちらのダイニングスペースは、なるべくすっきりと見せるべく、ダイニングテーブルは壁に造作されており、椅子もスツールにすることで、視界が開けているように感じられます。格子などの伝統意匠を取り入れつつも、どこかモダンなインテリアは、現代人にとって心地よいデザインなのではないでしょうか。
家づくりをするにあたり、素材は空間の雰囲気を左右するだけでなく、過ごしやすさにも影響を及ぼすため、しっかりと選んでいきたいもの。こちらは沖縄に建つ住宅の一角。沖縄特有の琉球石灰岩が使われており、涼やかな風が感じられる空間となっています。その土地ならではの素材は、その地の気候にも調和するもの。快適な空間づくりのためにも、古くから地元で使われている素材を見直して取り入れてみるのもいいかもしれません。
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