キッチンの間取りの種類とポイントまとめ

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
宝塚の家_太陽を取り込む家, 近藤晃弘建築都市設計事務所 近藤晃弘建築都市設計事務所 مطبخ بلاط
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キッチンの間取りもライフスタイルの多様化に従って様々な異なるタイプが出てきました。そうした種類によって台所の使いやすさや収納スペースも変われば、台所のインテリア、さらにはダイニングやリビングの間取りやデザインにも影響します。そこで今回は、キッチンの間取りの種類、そして間取りを考えていく上で押さえておきたいポイントを紹介していきたいと思います。

壁付きキッチン

キッチンレイアウトの種類としてまず紹介するのが「壁付きキッチン」です。これは、台所の作業台が壁に面するレイアウトで、主に台所の背後にダイニングスペースがくるかたちになります。これと対極にあるのが「対面キッチン」になります。こちらのタイプの特徴としては、ダイニングやリビングスペースを広く取ることができ、より柔軟な間取りができること、そして振り向けばダイニングがあるので配膳がしやすいこと、さらに煙や臭いが広がりにくいことが挙げられます。

I型キッチン

壁付きキッチンの代表的な例としては「I型キッチン」があります。これは、台所の作業台が一列に壁に面するレイアウトで、台所スペースをコンパクトにしたい場合におすすめです。逆に、I型キッチンで広い台所にしようとすると作業台が長くなってしまい、調理の際に移動距離の長い台所となってしまいます。そうしたことから、台所スペースを抑えて、その他のスペースを大きく使いたいという方には最適のレイアウトとなるでしょう。

L型キッチン

L字型に作業台が壁に面する「L型キッチン」も壁付きキッチンとなります。このレイアウトの特徴は、体を90度向きを変えるだけで2方向のキッチンカウンターを行き来できることから、広い作業スペースを持ちながら効率的な動きで調理ができることが挙げられます。後に挙げるII型キッチンでも同等の作業スペースを確保できますが、こちらでは体を180度回転する必要があり、それによって水や油などが床に落ちてしまうこともL型キッチンでは起こりにくくなります。

写真:松崎直人

対面キッチン

台所の間取りを大きく分類した時にこれまで紹介してきた壁付きキッチンに加えて挙げられるのが「対面キッチン」です。このレイアウトは、近年主流となっているLDKの間取りとも相性が良いため、このタイプを選ぶという方も多いと思います。この間取りの特徴は、やはり台所とダイニングテーブルが対面することによる家族団欒の住まいとしてくれることでしょう。台所で料理をしていてもダイニングやリビングにいる家族と会話をスムーズにすることができますし、子どもの様子に目を配ることも楽になります。

II型キッチン

対面キッチンとしてまず挙げられるのが「II型キッチン」です。このレイアウトは、もちろん1つの作業台が対面キッチンとなりますが、もう一方の作業台が壁に面するため、コンロを壁側に配置すれば壁付きキッチンの煙や臭いが広がりにくいというメリットを活かすことができます。作業スペースが広く、複数でも料理がしやすい間取りタイプでもあります。複数で料理を楽しむ台所については、「家族と料理を楽しむキッチン」も是非参考にしてみて下さい。

U型キッチン

II型キッチンの延長のようなレイアウトで「U型キッチン」も対面キッチンの1つとなります。これは、コの字型で3方向にカウンタートップが広がるため、これまでの台所の間取りの中でも一番作業スペースを大きくとることができるレイアウトになります。そうしたことから、先程のように家族や友人と一緒に調理を楽しむにはおすすめの台所タイプとなります。もちろんその分台所にスペースを必要とすることになりますが、収納力も豊富で料理好きの方には便利で使いやすい台所となるでしょう。

写真:Studio Part III

アイランドキッチン

対面キッチンの代表と言ってもいいのが「アイランドキッチン」でしょう。これは、まさにアイランド(島)のようにキッチンカウンターが完全に壁から切り離されて部屋の真ん中に配置されるようなレイアウトになります。そうしたことから、台所の存在感が非常に強く、インテリアにおしゃれな印象を与えてくれることから憧れを持っている方も少なくないはずです。キッチンやダイニングを中心として家族団欒の住まいをつくり出してくれる代表的な間取りとなります。

ペニンシュラ型キッチン

アイランドキッチンと似たようなレイアウトとして「ペニンシュラ型キッチン」というものもあります。これは、アイランドキッチンの片側が壁に付いているタイプで、「ペニンシュラ」は英語で「半島」を表します。形が似ていることから特徴もアイランドキッチンと同様になりますが、アイランドキッチンはコンロが中央にあるため煙や臭いが広がりやすくなりますが、ペニンシュラ型キッチンではコンロを壁に接して配置できることから、換気扇のバリエーションも豊富になりますし、油などの飛び散りに対処しやすいというメリットを持っています。

オープンキッチン

キッチンの間取りはもう1つ別の分類の方法もあります。それが「オープンキッチン」と「独立型キッチン」です。オープンキッチンとは、台所がダイニングやリビングなどと間仕切りなしで開けてつながっているタイプとなり、リビングダイニングにいる家族とのコミュニケーションが円滑にできたり、LDKをより広々とした開放的な空間にしてくれる特徴がります。

独立型キッチン

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それに対して「独立型キッチン」とは、台所が壁で仕切られた1つの部屋になっているタイプになります。このタイプの魅力は、煙や臭いが広がらないこと、ゲストが来ても散らかった台所が見えないこと、豊富な収納力や台所単体でインテリアにこだわれることなどが挙げられます。このように、非常に使い勝手の良い台所となるレイアウトです。

写真:ジャストの家

台所とダイニングテーブルの配置

ここからは台所の間取りを考えていく際に押さえておきたいポイントを見ていきましょう。まずは台所とダイニングテーブルの配置の仕方です。台所の使いやすさは台所だけで解決するのではなく、配膳をするダイニングテーブルの配置の仕方まで考えていく必要があります。それぞれのキッチンレイアウトに従って配膳の仕方をきちんと考慮していきましょう。最近人気のある対面キッチンでは、こちらの近藤晃弘建築都市設計事務所が手掛けた住まいのように台所とダイニングテーブルを横に並べて配膳の楽な配置もおすすめの方法です。

家事動線と合わせて

先程のように台所の間取りを考えていく上でそこだけで考えていては、住まい全体としての使いやすさは生まれません。台所の間取り決めでは、家事をする一日の流れを考慮することも行っていきましょう。そこで考えやすいのが家事動線です。家事動線は、洗濯や掃除、調理といった家事における家の中の動きを表す線で、この線を短くしていくことが家事をしやすい間取りの基本となります。

冷蔵庫の配置

上で見てきたレイアウトは台所の作業台の配置の仕方になるため、コンロやシンクについては考えられています。しかし、台所の使いやすさを左右するもう1つの大事なものとして冷蔵庫があります。この配置についてもしっかりと検討しながらレイアウトを決めてみて下さい。コンロとシンク、そして冷蔵庫の配置関係によって台所の利便性は決まると言ってもいいでしょう。

キッチン収納も計画的に

キッチン収納も台所の使いやすいさに大きく影響するポイントです。使用頻度の高い物は作業台の下に、低い物は上といったように何をどこに納めるかを含めて計画的に台所の収納について考えておきましょう。また、電子レンジや炊飯器などの電化製品をどこに置くかということも事前に計画に入れておくことも大切になります。

ゴミ箱の置き場所も忘れずに

最後に忘れてはならないのがゴミ箱の置き場所です。台所のゴミ箱は分別していくつも置いている家庭も多いと思いますので、しっかりとしたスペースが必要となります。これを忘れてしまった場合は通路あるいは台所の外に置くしかなくなり、非常に使いづらさを感じてしまうことになります。楽にゴミを捨てやすい位置なども考慮しながら、シンク下などにきちんと置き場所を確保しておきましょう。

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