採光・通風・眺望。暮らしを豊かにする窓の在り方

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
暮らしと共に「め・で・る」家, やまぐち建築設計室 やまぐち建築設計室
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窓の役割は、採光・通風・眺望の3つが主なものとして挙げられます。そこで考えなくてはいけないのは、窓の大きさや位置、開け方など。窓には住まいの明るさや風通し、風景といった暮らしの豊かさを考える上で重要な役割を果たします。そこで今回はやまぐち建築設計室が手がけた建物を通じて、その在り方について紹介していきたいと思います。これらをもとに、少しでもあなたの住まいの窓のかたちのヒントにしてもらえたら幸いです。

窓から臨む風景による癒し

住まいでいかにゆっくりとくつろぎの時間、あるいは癒しの時間を楽しむかということは、家づくりの中でも大切なことです。そうした癒しを窓から臨む風景に求めてみてはいかがでしょうか。もちろん、それには素敵な風景が臨める敷地を探したり、敷地内に庭を設ける必要がありますが、こちらの住まいのようにお風呂からの景色として素晴らしい眺めを臨むことができれば、湯船で過ごす時が他では味わえない貴重な癒しの時間となるはずです。

こちらのスペースはやまぐち建築設計室が手がけた「緑豊かな郊外に建つ和モダンの住まい」です。

窓の形

窓の形としては、四角いものが一般的で、その形の中で大きさや位置を変えながら、光の取り入れ方や窓から見える風景などを調節すると思います。ですが、もちろん窓の形も多様にデザインすることが可能です。丸い窓を見たことがある方も多いと思いますし、こちらのように弧を描くような窓であったり、多角形の窓も設置することは可能です。こうした特殊な形の窓を取り入れることによって、光の入り方が変わってくるだけでなく、目を惹きつけるようなデザインでそこから見える風景を演出したり、窓自体がインテリアをおしゃれに飾るアイテムともなってくれます。

こちらのスペースはやまぐち建築設計室が手がけた「もてなしの家・和のエスプリを継ぐ家」です。

透明な仕切りとしての窓

窓を透明な仕切りのように捉えられるような在り方も検討してみてはいかがでしょうか。つまり、室内と屋外を簡単に分けるような窓の在り方ではなく、2つの場所を気軽に行き来できるような窓にしていくということです。例えば、こちらの住まいのように、中庭を取り入れることで、外からの視線を気にすることがなく、カーテンなどを付ける必要がない窓であることはもちろん、窓を開けたままでも問題ないような、窓の内と外の距離感を非常に近くすることができます。

こちらのスペースはやまぐち建築設計室が手がけた「シンプルモダンのコートハウス」です。

和室から見える違った景色

近年、畳のある和室の魅力が再認識され、住まいに畳コーナーや本格和室を取り入れる住まいも多くあります。和室の良さは様々ありますが、窓という観点でいうと、フローリングの洋室とはまた違った景色が臨めることが挙げられます。というのも、和室では床に座って過ごすことから、洋室における椅子に座った時とは目線の高さが異なり、その目の位置が違うことで窓から見えるいつもの風景も少し違ったように見えるはずです。1つの庭でも洋室と和室からの見え方の違いを楽しめるプランニングをしてみてはいかがでしょうか。

こちらのスペースはやまぐち建築設計室が手がけた「暮らしを育むインナーガレージと土間のある和モダンコートハウス」です。

窓ガラスで住まいを彩る

窓ガラスというのは、透明であることが一般的ですし、窓に色が付いていたり不透明であっては、眺望という役割を担う窓としてあまり適当ではないと思われるでしょう。しかし、すべての窓にしっかりとした眺望が求められるわけではありませんので、例えばこちらの住まいのように、採光重視の地窓には鮮やかな色のステンドグラスを取り入れて、和室をおしゃれに彩ってみてはいかがでしょうか。

こちらのスペースはやまぐち建築設計室が手がけた「暮らしと共に「め・で・る」家」です。

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